現実VS虚構 シン・ゴジラ(ネタバレ感想:その1)
公開から数日が経過し、いろいろな人がシン・ゴジラのネタバレ感想を書きはじめています。
わたしは最速上映で観たので、ネタバレなしで受けたこの映画の衝撃は、かなり大きいものでした。できれば、まだご覧になってない方は、ネタバレ感想を避けて、1日も早く一回目を見に行くことをお勧めします!(もちろん、リピートする前提です。)
数日が経過し、ほかの人のネタバレ記事を見る中で、わたしもそろそろネタバレ感想を書いてみようかと思いました。(1個目の記事がblenderのノウハウじゃなくてごめんなさい。)
この作品のキャッチコピーは、【現実vs虚構(ニッポンvsゴジラ)】です。
ゴジラ以外の現実パートは徹底してリアルに描かれています。娯楽性が下がるのでは無いかと心配になるレベルで、徹底しています。(実際には面白さはほとんど損なわれてないので、すごく不思議な気分になります。)
しかし、多くの人がある一点だけは擁護できないレベルで不自然だと思ったことでしょう。
そうです、石原さとみが演じるカヨコ・アン・パタースンです。
石原さとみが演じるカヨコ・アン・パタースンという登場人物が、(エヴァのアスカっぽいとはいえ)今回の作品において、一人だけあまりにも虚構すぎる(浮いてる)のはなぜか?
現実vs虚構という対立構造において、ゴジラだけが虚構ではなかったのか? むしろカヨコ・アン・パタースンが一番やばいレベルで虚構だろうと…。
なにか理由があるのか??(無いのか?)
まず、カヨコ・アン・パタースンの元ネタはだれか?名前の元ネタになってそうな人をググってみました。
ヒットしたのは二人。
・外交官であるアン・W・パターソン
・プレイメイトのジョディ・アン・パターソン
ふたりについていろいろ調べてみたらこんな動画が…。
この動画の詳細は知らんけど、これが元ネタだとしたら…。
kayoko Ann Patterson = Anne W. Patterson + Jodi Ann Paterson
英語のスペルを観ると、両方からとってることが推察できます。
カヨコ・アン・パタースンは、虚構と現実の中間(混在)であることを狙ってやってるのかなぁ?と思ったのですが如何でしょうか。すべての登場人物で唯一ゴジラのいる世界から来たような架空の人間なのです。そう考えると、あの不自然に浮いたキャラは、むしろ監督の狙い通りで、またしても庵野監督にしてやられたということになります。とくにカヨコ・アン・パタースンを不自然だとたたいてる感想を書いてしまったひとは、完全に釈迦の手のひらの孫悟空です。(島本先生風にいえば、観る側の敗北です。)
※2016/08/06追記
カヨコというファーストネームは、奥さんである安野モヨコ先生の作品ハッピー・マニアの主人公である重田加代子から取っているようです。
ほかにもいろいろ、気になることが満載のこの映画ですが、2回目をみたあとになにか気がついたらまたブログを書いてみたいと思います。
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